心臓から出た言葉たち

人類の救済と地球のアセンション計画「フェニックス・プロジェクト」の初代巫女役として天界からの霊言を伝えています。地球を愛の星へと変えるため、私たち地球救済計画の内容に共感していただける方の協力が必要です。この計画に賛同していただける方は、Xコミュニティ『みんなで愛の星へ』に参画をお願いします。また、「一日に一つは愛の行いをしよう」とする『一日一愛』運動へのご協力も合わせてよろしくお願いします。

黄金の壺

真夜中。
クフ王のピラミッドの端に立っていた。
裸足のまま。
手には黄金の壺を持っていた。
それは高さ20cm、幅10cm程のランプのような形で、甲冑の頭に似たヘルメット型の上部と、首のようなくびれの下には、扉がついた本体とで出来ていた。全体が薄汚れ、扉部分はエメラルド製のようだった。

私は空を見上げた。
オリオン座を、その3つの光を。
風も音も何もなかった。
一つの星が静かな光線を発し、光は頭上高く伸びて、スフィンクスの正面を照射した。
スフィンクスの首が動き、私に向かって言った。
「泉の水でその壺を洗え」
すると、砂の間から水が湧き上がり、足元に泉が起こった。
私は壺を洗った。
手の中で美しく輝き出した壺は、次第に振動を帯び始めた。本体前部のエメラルドの扉が音を立てて開かれ、空中にホログラムを浮かび上がらせた。
それは初め小さく、徐々に私を包み込み四方へと拡がっていき、やがて頭上いっぱいに、太陽系とその周りの銀河、さらに遠い宇宙までもを映し出した。
「お前の属する星を見よ」
スフィンクスが言った。
私は地球と太陽系を見た。
そして、どの星にも生命を見つけた。
全ての星に様々な無数の生命があった。
それらの中には、光輝いて飛び放つ者もいれば、黒くひとところに鈍い振動を保っている者もいた。
光だけの星もあれば、黒い球だけの星もあった。
地球には両方が存在していた。
自分はどちらなのだろう。白い光であればいいと思った。
その時、足元の奥深く、地の底から全てを震わせる声が聞こえた。

「おまえは常に私を見ている。なぜなら、私は全てに宿っているからだ。そして私もまた、常におまえを見ている。おまえを含む全ては私なのだ。全てを私だと思うのだ」

声は止んだ。
ホログラムの中から光の生命たちが現れ、私の手を握り、ピラミッドを越え、地球の輪郭が見えるほど高く空へと昇っていった。
私は地上のあらゆる場所を見た。
所々に白い光が見えた。
光は世界中に散らばり、黒い球のかたまりに光を照射し続けていた。
私の手を握っていた光の生命は、私を見てうなずいた。そして私の手を離した。


それから私は、日常の様々な場所で光の生命を見た。
黒い膜に覆われた人の近くには光の生命がいた。
かすかに光り出している人のそばにも、光の生命は寄り添っていた。
また私は、全てのものの中に「声」を見た。
ただ「声」の中に生きているのを知った。


「声」は言った。
「私の元に還るのだ」と。





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絹井 銀竹