アカシアの花が揺れている
窓辺でひとり
君が来るように思う
そんなことはありもしないのに
でも僕は
それを願う
美しき風に乗り
君の笑顔になびく髪
君を愛しがる鳥の声
僕はすすんで
君の手をとる
こちらにと誘う
君はうなずき
スカーフをはらりと取る
美しく黒い髪
瑞々しい笑顔
僕はふいに幸せと悟る
陽の当たる冬の窓辺で
君の力の深さを思う
僕に根を下ろし
心を温める
君に手紙を書く
さなかに
初めて日本人の方からの詩を受け取りました。
美しく心に響きます。
が!
アカシアの花は冬の花じゃないんではないか?
という疑問が。
でもこのまま例によって原文掲載を強行致します。
私は元々詩を読むことが好きですが、この恋する詩人たちのシリーズはどれも(あれだけ散々茶化しながらも)、とても感情豊かで美しく表現されており、個人的には読んでいて飽きません。
何度も読み返しています。
「恋の詩」という時代ではないのかもしれませんが、詩はいつも時の流れをゆっくりにしてくれ、心を穏やかにして日常を忘れさせ、情感を深くしてくれます。
本屋さんで出会うことの出来ない美しい詩を次々に紹介させてくれて、また私自身をも楽しませてくれる様々な時代の詩人の方々に感謝しています。
(これは本音だけど、こんなこと書いてまた応募が増えたらどうしようという不安もアリ)
以後、恋の詩シリーズはブログのみのご紹介になりますのでよろしくです💖
絹井銀竹