心臓から出た言葉たち

人類の救済と地球のアセンション計画「フェニックス・プロジェクト」の初代巫女役として天界からの霊言を伝えています。地球を愛の星へと変えるため、私たち地球救済計画の内容に共感していただける方の協力が必要です。この計画に賛同していただける方は、Xコミュニティ『みんなで愛の星へ』に参画をお願いします。また、「一日に一つは愛の行いをしよう」とする『一日一愛』運動へのご協力も合わせてよろしくお願いします。

チャーリーの散歩道

チャーリーと森に行った。
その小さな森は、チャーリーのいつもの散歩道にある静かで明るい森だった。
森の半ば辺りに、チャーリーお気に入りの蒼い湖がある。そこを一周するのが、チャーリーの日課なのだ。草の匂いを嗅いだり、茂みに分け入ったりして嬉しそうにソワソワしている。
私はチャーリーを待つ間、湖のほとりに座り、暖かい日射しを浴びた。
「何してるの?」
辺りを見回したが誰もいない。
「ねえ、何してるの?」
ふと横を見ると、見たことのない黄色い花が咲いていた。
「そこに座って何してるの?」
「チャーリーのお散歩中」
「私はいつもここにいるの。ここで花を咲かせるの。」
「友だちはいるの?」
「友だちはみんなよ。太陽も、土も、雨も、虫も、みんな私を手伝ってくれるの。」
「私はそんなに友だちはいない。」
「それじゃあどうやって花を咲かせるの?」
「私は花は咲かせないよ」
「私は花を咲かせるの。友だちが咲かせてくれるから。あなたは花の代わりに何を咲かせるの?」
「なんだろう、よくわからない。」
「私は春が来るとなぜか咲くの。自分が秋や冬に咲こうと思っても咲けないの。でも春が来るとなぜか咲くのよ。友だちが手伝ってくれるの。」
「私も、私の春が来たら咲くのかな。」
「チャーリーは友だちでしょ? チャーリーが手伝ってくれるわよ。太陽も月も星も、みんな手伝ってくれる。」
「だといいけど」
「あなたは何を咲かせるの?」
「わかんない」
「聞いてみたら?」
「誰に?」
「空によ。昼の空でもいいけど、夜の空がいいかも。」
「聞いたら答えてくれるの?」
「何でも答えてくれるわ。だって友だちだもの。聞いたことないの?」
「うん」
「じゃあ聞いてみて! 今度会った時におしえてね。」
「うん、わかった」


そこへチャーリーがしっぽを振りながら戻って来た。すぐに黄色い花を見つけて食べようとしたから、
「これは友だちだから食べちゃダメだよ」と言った。
花はもう何も話さなかった。
陽が傾いて、湖をオレンジに染めた。
チャーリーが帰りたそうに私を見上げていた。
(今晩、空に聞いてみようかな)
立ち上がりながら何となくそう思った。




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絹井銀竹